『ジョルノ・ジョバーナには夢がある!』ギャングスターを志す主人公の過去と覚悟とは

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ジョジョの奇妙な冒険 第五部『黄金の風』の主人公であるジョルノ・ジョバーナについて解説します。今回は、ジョルノ・ジョバーナがギャングを志すことになった背景について見ていきます。

第5部主人公:ジョルノ・ジョバーナ

JOJO第五部『黄金の風』はギャングスターを夢見る少年ジョルノ・ジョバーナと個性的な仲間及び敵たちの物語である。

原作が週間少年ジャンプ連載のシリアスだというのに、御年15の少年主人公がギャングスター志望。なかなかにレアな設定と言えよう。

特にジョジョの歴代主人公は、喧嘩で高校退学処分を食らったり(ジョセフ)、不良だったり(承太郎・仗助、)盗んだ車で事故を起こして刑務所に入っていたり(徐倫)しても、原則『黄金の魂』を持つ正義側の人間であり、康一くん曰く『ギャングなどという暗黒なこと』に憧れたりはしない。

なぜ「ギャング」なのか?

むろん、ジョルノが齢15歳にしてギャングスター志望になるには、それなりの理由があるにはある。

ネグレクト系夜遊びママにわかりやすいDV継子虐めパパ。街に出れば出たで気弱でイジイジとしたジョルノはイジメっ子たちのカモ。
家も街もおそらく学校も、ジョルノにとっては針のむしろだったに違いない。
そんなジョルノがたまたま(無意識発動させたスタンドで)助けたのがよりにもよってギャングの男だったのだ。 

ギャングの男は厳然としてジョルノと距離を取りつつも、この世で唯一ジョルノに一人の人間として敬意ある態度で接してくれた。
普通ならば親や教師から学ぶ『信頼』や『尊敬』といった人としての美徳を、皮肉にもジョルノはアウトローであるギャングから学んで育つ。
影から見守るギャングの庇護のもと、気弱で卑屈な子供はいつしか頭の回転の早い強かで美しい少年に成長していった。

『ジョルノ・ジョバーナの夢』とは?

強すぎて15歳にして警官に賄賂を渡し空港で白タク(恐らく年齢的に考えて無免許)、隙あらばスーツケース泥棒を働くまでになったが、これは彼の元々の素質でギャングの責任ではないだろう。むしろギャングの男は子供を犯罪行為に巻き込まない様に厳しい態度で距離を置いていたのだから。

ジョルノは他の子供たちがセリエAの選手を夢見るように、ギャングスターになることを望んだ。
シンプルにギャングの男に憧れたというのもあるだろうが、そこにはギャングスターにしか為しえぬ大望があった。

明るく美しいネアポリスの街で、未成年にドラッグを売りつける連中を根絶やしにすること。警察や司法で取り締まれないドス黒い連中を、自らギャングのてっぺんに座ることで粛清すること。
それこそが『ジョルノ・ジョバーナの夢』なのだ。

深すぎる覚悟

麻薬の廃絶。
これはいかにもジョースターの血統らしいクリーンな夢だ。悲惨な家庭で辛い幼少期を過ごしたジョルノが、人の人生や家庭をいとも容易く破滅させる麻薬を憎むのも筋が通っている。

だが、そのための手段として選んだのが『自らギャングスターになる』こと。これはかなり思い切りの良い決断ではなかろうか?
ギャングという生業は一度その世界に足を踏み入れたが最後、そうそう簡単に転職できる職種でもなかろうに、あまりにカタギの暮らしへの未練がなさ過ぎる。

ジョルノは虐待されて育ったとはいえ、15歳現在においては普通にハイスクールに通い、暮らしに不自由している様子もない。
何も自らギャングになって麻薬廃絶のために戦ったりせずとも、優れた容姿と回転の良い頭でリア充ライフを満喫できる『持ってる』側の人間だ。そんな彼を何がそうまで駆り立てるのか。子供のくせに『覚悟』が決まり過ぎていてちょっと怖い。

ジョルノの行動の根底と価値観には、彼の生い立ちが深く関わっていると思われる。
彼にとって世間的にはカタギの親はどうしようもないクソ共であり、イジメがあっても見て見ぬフリ聞いて聞こえぬフリの教師を含む大人たちも似たりよったり。アウトローのギャングだけが救いだったのだから、多感な少年の価値観が偏るのも当然だ。

しかし、私は彼の行動理念に後天的な生い立ちだけでなく、先天的な『血』の衝動を感じずにはいられない。
彼の母親は美しいが子育て適性の低い日本人女性。そして実父はあのDIOなのだから。

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